Some place,someday

自分が好きなCDレコードの感想文

Tugboat Annie/Superfriends

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ニューヨーク、バッファローのEMO〜インディーロックバンドの95年作1st。

出会いは初期Drive Thruのコンピにて。全くドライブ感のない地味なところに惹かれた。

Huske du由来の轟音ギターと、2nd辺りからのJawbreaker〜Jets To Brazilまでをガッちゃんこした、全編地味なミッドテンポ。

何気にshredderのシングルコンピCDに2度入ってる強者。

ボーカルはヘロヘロだけど音の渦の中で存在感を出してる。

Jawbreaker〜Samiam影響下でのエモ 寄りの音(Two Line Fillerとか)が好きな人ならいけるはず。

Jets To Brazilが好きでたまらないというニッチ趣味な人なら尚相性良し。

これ以降は更に更にギターポップに振れ、最後のアルバムはUS版OASISみたいなアリーナクラスのギターロックに変身する。

Vagrants/Gone

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Filth、Wynona Ridersのドラムが在籍した初期Lookoutのバンド。

Filthメンバーでこんなジャケットだとさぞかしゴリゴリと思わせるけど、内容は100%正統派イーストベイパンク。カセット以外だと多分唯一の単独音源、1990年作。

一曲目Open Bookのスリリングなイントロからのダミ声全開なとこ〜二曲目表題曲Goneはスピーディな展開で本当にかっこいい!

全編を覆うダークな雰囲気もいい感じ。

最後のAloneはちょっとだるいかな。

Crimpshrine〜初期Fifteen、Unfunが好きな人は絶対いけるはず。

ギラついたギターとごわんごわんするベースがちょっとDead Kennedysに似てる気がする。

 

この後メンバー全員持ち越しのPot Valiantに移行?するとJawbreakerの3rdに倦怠感と浮遊感を持たせたシューゲーザー的独特なエモを披露、そちらはまたいつか。

The Shivering/Wires Of Storm And Song

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ノーザンカリフォルニアのエモ/ハードコアバンド2作目?のシングル。

1stがInsurgentやShotwell/MiamiのオリジナルをリリースしていたNo!からっていうのが関係するのかわからないけど、一筋縄ではいかない、捻くれた複雑な展開と、繊細で透明感のあるギターが印象的なバンド。

感覚的にはInsurgent同様、初期のHot Water MusicとFifteen〜Grimpleら辺のイーストベイラフパンクを足したような、激情分が高めのメロディックパンク。

ジャンルは違うけど、Bent Outta Shapeのボーカルに似たヘロヘロの高い声で吐き捨てる感じはとても良い。

ロディックパンク〜2000年前後のNO IDEA周辺のラフメロディックが好きな人なら絶対いけると思う。

Knucle Duster/Self title

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シカゴ、レイクカントリーのメロディックパンクバンド、たぶん唯一の単独シングル。

これ以外にsplit一枚とアルバム2枚、諸々のリリースがあるみたい(DISCOGSより)。

意味不明なジャケットと、若々しいメンバー写真から「はいはい、メロコアね」って第一印象の外見のくせに、中はかなり硬派なメロディックパンク。

Sludgeworthから、労働者コーラスが抜けた感じ。しゃがれ声のボーカルと、適度に渋めなメロディのなす所業だと思う。

特にA面の一曲はシカゴ分高めでおススメ。

どこかのレコード屋にあったとしても、ほぼ確実に安箱の中にあると思うので、興味のある方は是非。

カゴメロディック好きならいけなくはないと思う。

Her Fault/Heritage

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信じられないくらいに意味不明の変なジャケットながら、リリース元が2 Line FillerとPezzのsplitを出していたBitter Sweet Recordsだったので購入。自分のカンを褒めたい佳作だった次第。

ワシントンはポールズボ(小さい町らしい)の3人組の唯一のアルバム。

繊細だけど疾走感のあるギターと、細く高い声のボーカルに、切なげなメロディは中期のMC4〜Broccoli、Hooton 3 Car辺りのUKメロディックバンドを彷彿とさせる感じ。

インナーで、ギターボーカルがALLのTシャツを着ているのは関係ないと思うけど、ベースはモコモコと頑張っている。

90年代中頃のアメリカで、Greendayタイプの音じゃないせいか、はたまた細々活動していたせいか、日の目を見ることがなかったのは残念なくらいに良いアルバム。

ナイーブなメロディックパンク〜パンキッシュなインディーロック、当時のレーベルだとGrassとか好きな人はイケると思う。

Safehouse/They Say You'll Grow

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アリゾナのメロディックパンクバンド。

BackspinのPunk?オムニバスで、一番輝く一曲を提供し、即座に気に入り購入した一枚。

音はGamefaceやTankに近い疾走する青いメロディックパンク、とはいえそれらB級にも遠く及ばないC級感が萌える。

イントロの割れる程叩かれてるシンバルのカウント、ブリブリ動くベース、熱っぽいボーカルが炸裂した、一曲目Helix Down(上記Punk?と多分同テイク)は佳曲。ただ、その後続く二曲がそうでもないのが痛手。

ちなみに同BackspinからリリースされているPunk Strikes Backのアナログ盤では知らない曲が収録されている模様、自分はCD版しか持っていないので未聴。

Gods Reflex/shifting

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ロックフォードのvery goodエモメロディックバンドの1stシングル。

最初にこのバンドを知ったのはJohann's Faceの変なジャケットのオムニバスにて。

曲順でApocalypse Hobokenと勘違いしていた一曲があまりにかっこよくてすぐに好きになった。

自身のバンドキャンプにて3枚のアルバムを公開してるけど、最初のアルバムと、このシングルはエモメロディックで良い、後々はなんかメロコアと美エモの間の子に変化してしまっていて残念。

音はCap'n JazzとかPromise Ringとかをもう少しメロディックに寄せた感じ、ボーカルの声はすごく細くて伸びやかに歌う、演奏隊はFour Minutes Mileっぽい疾走ギター中心でこれまた良し。

自分は持ってはいないけど1stアルバムの最後の曲はFifteenのPredipositionにメロディがよく似た名曲。

あと前述のJohann's Faceのオムニバス参加の曲も名曲。

90年代後半のエモが好きなら絶対好き、外さないと思う。